紫色の和色・日本の伝統色

紫系の日本の伝統色をまとめました。きものを着る際の参考になればと思います。
むらさき
あざやかな紫
ムラサキ(紫)の根で染めた色。赤と青の中間色で、基本色名の一つ。


古代紫 こだいむらさき
くすんだ紫
黒みがかった紫。くすんで渋みのある紫。近世以来の「江戸紫」や「京紫」に対して、それらより暗くくすんだ紫を古代紫と称した。


茄子紺 なすこん
ごく暗い紫
夏から秋にかけて、紫色の花を開くナス(茄子)の実のような、赤みを帯びた濃い紺色。


紫紺 しこん
暗い紫
ムラサキソウ(紫草)の根のような色。紺がかった紫色。ムラサキソウの根で染めた色であったところから「紫根」とも書かれる。

藤納戸 ふじなんど
つよい青紫
藤色を帯びた納戸色。


桔梗色 ききょういろ
こい青紫
山野に生え、初秋に青紫色の釣鐘形の花が咲くキキョウ(桔梗)の花のような色。


紺藍 こんあい
こい青紫
紺色がかった濃い藍色。青紫の濃いもの。


藤色 ふじいろ
明るい青紫
5月頃、淡紫色の蝶形の花が総状に垂れ下がって咲き、豆果は秋に暗褐色に熟すフジ(藤)の花のような色。


藤紫 ふじむらさき
明るい青紫
藤色がかった紫色。近代、藤色の和服が流行したことによる名。「藤色」よりもやや濃いめの色を言う。


青紫 あおむらさき
あざやかな青紫
青みがかった紫色。基本色名の一つ。



菫色 すみれいろ
あざやかな青紫
春、花柄を出し濃紫色の花を横向きに開くスミレ(菫)の花のような色。


鳩羽色 はとばいろ
くすんだ青紫
ハト(鳩)の羽のような色。黒みがかった薄い紫色。



しょうぶ(菖蒲)色 しょうぶいろ
あざやかな青みの紫
端午の節句に使うショウブ(菖蒲)の紫色の花のような色。アヤメとよく混同される。


江戸紫 えどむらさき
こい青みの紫
江戸で染めた紫の染め色。江戸を象徴する色彩の一つで、対する「京紫」は赤みの強い紫。


あやめ(菖蒲)色 あやめいろ
明るい赤みの紫
初夏、花茎の先に黄色い筋のある紫色の花を咲かせるアヤメ(菖蒲)の花のような色。


牡丹色 ぼたんいろ
あざやかな赤紫
5月頃、白・紅・紫・黄色などの大形の花が開くボタン(牡丹)のうち、紫がかった紅色の花のような色。


赤紫 あかむらさき
あざやかな赤紫
赤みを帯びた紫色。また、基本色名の一つ。律令時代の朝服では、濃紫(深紫)に次ぐ高貴な色。




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